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「甍(いらか)」という字は「夢」と言う字に少し似ている
……有限会社 沼田製瓦工場
沼田製瓦工場はこんな会社です
沼田瓦版
No.1
H21.03.07発行
《特 集》
まず始めに、「沼田製瓦工場」と書いて「ヌマタセイガコウジョウ」と読みます。昭和11年に遠野で創業し、今年で73年目。これまでたくさんの方々にお世話になってまいりました。その間、時代の流れと共に当社もそれなりの変遷を遂げております。ここでは、そんな当社の現在の姿をあらためでご紹介いたします。
沼田瓦は実はいつも皆様の身近なところにあります。例えば、皆さんの家がもし瓦なら、屋根を見上げてみてください。軒瓦の丸いところ(鏡)に「デンデン太鼓」のような模様があって垂れ下がった部分(剣)が無地なら(写真参照)それは沼田瓦。実は当社にしかない、全国的にも珍しい瓦です。
■編集後記■ 創業73年目の自己紹介―そんなコンセプトで沼田瓦版No.1の原稿執筆中に、ラジオから衝撃的なニュースが飛び込んできました。「太陽光発電、家庭からの購入価格が倍に」。日本では不可能と言われていたこの政策がほんとうに実現するのか?やはりサンヨーを傘下に治め業界に参入強化を図るパナソニックの政治力か?事務所内は騒然(3人しかいませんでしたが)、私は原稿の太陽光部分を全面書き直し。でもまだ印刷にまわしてなくてよかった(ホッ)。
さて、時代は大きな転換期を迎えております。ミルトン・フリードマンが唱え、サッチャー・レーガン改革で始まった新自由主義が28年目に崩壊。この大きな失敗から、古き良き時代のケインズ主義再評価への動きが高まっています。幸福への回答はすでに用意されています。北欧におけるスカンジナビア・モデルがそれを示唆しているのではないでしょうか?格差の少ない、中流階級が大半を占める社会が、人類にとっていちばん幸福な優しい社会です。日本にもアメリカにもかつてそういう時代があり、その頃がみんなもっとも輝いていた。「僕らの好きだったアメリカ」がそこにあった。お金は大切だけど、そのお金は「汗」の裏づけがあってこその「お金」。実体の無い「マネー」は無価値です。その「マネー」の後始末のため、今後、我々一人ひとりがさらなる負担を強いられるのでしょうか。理不尽です。それでも春は近い。足音が近い。さあ、今日もみんなで汗を流そう!薪割りだあー!
最後に―いったん書き始めると伝えたいことが次々と湧いてきて、文字だらけになってしまいました。我ながらチラシの体を成してないなあ、と反省。読みづらかったと思いますが、最後まで目を通していただきほんとうにありがとうございます。(屋根の上の散歩者)
瓦工事
今も昔も当社の屋台骨。施工員9名中かわらぶき1級技能士8名、2級技能士1名という、全国的にも稀に見る技能士集団です。和瓦・洋瓦はもちろん、ほとんどの屋根材の工事に精通しております。特に、検証に検証を重ねた「瓦の耐震技術」は他の追従を許さぬものと自負しております。今日も、マッスル・エリートとしての誇りを胸に、屋根に色とりどりの作業着の花を咲かせます!
(一般に鏡に京花模様、剣の部分に唐草模様が入り、京花軒という。鏡のみ京花模様入り、なぜか剣が無地というのが当社製品の特徴)
一般販売もいたします。どうぞお気軽にご来店ください。上の写真はカッパの茶香炉です。
粘土・レンガ・工芸品販売
○粘土 もともと当社の先代が鬼瓦などの細工物を作っていた粘土ですが、いつの間にか陶芸家さんや野焼きを楽しむ皆様、学校教材として使われるようになりました。遠野と紫波町の粘土をメインにブレンドしたオリジナル粘土です。
○レンガ 当社製品は、焼しめレンガ、釉薬練り込みレンガだけになりました。在庫は希少です。赤レンガは国産品の仕入販売です。
○工芸品 量産には至っておりません。試作品が、当社事務所でお客様を出迎えております。カワイイと割と評判です。発売の日を乞うご期待。
太陽の恵み
事業
太陽の恵みをエネルギーに。再生可能な自然エネルギーの代表と言える「太陽電池」と「薪」。一見全く異なる事業と思えますが、発想の基本は同じです。
太陽光発電システム
思えば11年前、「屋根で電気を作る、自分の家で電気が作れる!すばらしい!」と、単純な思いで始めた事業でした。以後、積極的な営業は一切せず(理由はA面に書いた通りです)、ご依頼を受けた時のみコツコツ工事して、屋根置き型から瓦一体型まで様々こなして今年で33棟です。専任の営業マンはおりませんが、そこは長年培った信用と技術力でカバーします。どうぞご安心してお任せください。
薪割り・薪の販売
この冬、社員総出で薪割りを始めました。昨年の11月から12月に寒切りされたナラの丸太を仕入れ、薪にして100~150㎥生産してます。火持ちが良い大割が基本です。屋根の下で乾燥させ、今年の秋から販売いたします。未乾燥品でよろしければ、今すぐに出荷できます。薪ストーブ愛好家の皆様、業務で必要とする皆様、ぜひご利用ください。また、各種薪ストーブのカタログもご用意してます。販売のお取次ぎもいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
板金工事 〜「屋根の多能工育成」をめざして〜
金属屋根、雨樋、ステンレス加工など、小さな工事でもご遠慮なくどうぞ!
瓦と板金―屋根に使われる代表的な建材ですが、工事業の立場では、この2つの建材の工事は、長年棲み分けがありました。屋根工事業という枠の中では一緒ですが、瓦と板金の技術はまったく異なるものだからです。発注する立場からすると「屋根のことなら屋根材に関わらずひとつの会社で全部やって欲しい」と思うでしょう。そこで「どんな屋根でもお任せください」と言うのは、社内で出来なければ外注すれば良い事ですから、ある種の割切りを持ってすれば簡単なことです。または、他社から技能士を引っぱってくればいい。しかし当社の板金工事部の考え方はそれとは全く異なります。
当社の目標は「屋根の多能工の育成」です。つまり、組織としてではなく、1人の職人が、両方の技能に熟練していることに意義があり、そういった職人を1人でも多く育成してゆくことが根本の目的です。
他方、瓦葺き職人して、全国を渡り歩き社寺仏閣の屋根を究める、という生き方もあるでしょう。しかし、当社の社員は、地元に根付いて仕事をし、生活してゆくことを希望しました。そこでこの試練の時代を生き抜くために、私たちは「屋根の多能工」の道を選びました。
現在は、板金職40余年のベテランを職長に、当社の中堅を担う37歳の瓦葺き1級技能士とがチームを組み、技術の伝承と習得に励んでます。全国的にも珍しい、瓦と板金両方の豊かな経験と技能資格を取得した「屋根の多能工」が誕生する日ももうすぐです。
沼田瓦版No.1 2009年3月発行 編集:有限会社 沼田製瓦工場
〒028-0541 岩手県遠野市松崎町白岩23-25
電話 0198-62-3010 FAX 0198-62-3011
E-mail n-kawara@muf.biglobe.ne.jp