近藤裕希のページ
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虫の知らせ
そんな兆候も予感もかけらも無かったのに、突然オルファルリアは何の変哲も無い道端で躓き転倒した。自分でも記憶に無い程、したたかに身体を打ちつけた。ブツブツ愚痴をこぼしつつ身を起こし、足元を確認したがつまずくような石ころ一つ落ちていなかった。気分良く旅を満喫していた筈が、いつの間にか疲れが溜まっていたらしい。オルファルリアはしばらくその場にしゃがみこみ、おっかなびっくり自分の身体を擦った。
「いけないな。いつから私はこんな気弱になったんでしょうかね」
オルファルリアは自分に活を入れるかのように膝の上に乗せた拳を握りしめた。
2012年1月23日月曜日
呪いと奇蹟と祝福と 第二篇:大王国の瓦解
第八十六話