近藤裕希のページ
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侭ならぬ世の中の隅っこで
「なあ、俺たち、クリケを学院に置いて来ちまったけれど、本当にこれでいいのか?」
「仕方ねえだろ、魔法使いの先生がそうしろってんだからな」
ツォルンとシュプーンは王都ラァフのとある喫茶店でコーヒーを啜っていた。本当にどうしようもない連中だが、彼らとて好きでこうしているわけではない。遊んでいるわけでもなく仕事というわけでもなく、浮き世の義理とはまことに厄介なものである。
「おい、ツォルン。チョコレート饅頭食うか?」
「下手物食いだな、糞蛇野郎が。てめえだけ食ってろ」
「相変わらず付き合いの悪い奴だな。だから俺はお前が嫌いなんだ」
こんな感じで二人は店の椅子をギシギシ軋ませながら互いの関係もこじらせていたのだった。
2012年1月15日日曜日
呪いと奇蹟と祝福と 第二篇:大王国の瓦解
第七十八話