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清き心の濁り

 我は、若き頃、失望と諦めが支配する世界に憤怒し、我のあらん限りを以て失望に挑み、それを打ち砕かんとした。その結末は我のみが粉砕されたに過ぎぬ。我の心は理想と現実の食い違いに耐えられず、粉々に砕け散った。

 されど、我は、理想を捨てられぬ。失望と諦めの中で呼吸など出来ぬ。この淀んだ水中より顔を出し、太陽の眩しい光を浴び、清々しき大気を肺一杯に吸い込みたいのだ。

 何処かにある。その場所は何処かにあると、我は確信している。だから、足掻くのだ。如何に苦しくとも、その時が来る事を信じて、我はこの汚泥の中でもがき続けるのだ。

 

2011年12月4日日曜日

呪いと奇蹟と祝福と 第二篇:大王国の瓦解

第四十一話

 
 
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