近藤裕希のページ
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宴が始まる時
今年もこの日がやって来た。巷に溢れる意義無きなじり合いに疑問を持ち、静かに世間から距離を置いた識者たちが集う日である。この日に集う約束を誰が決めたわけでもない。誰が参加するかも含め、何も決まり事は無い。ただ、月の流れにより、そして、誰にも答えられない不可思議な何事かにより、一年に一度、月夜の夜会は催される。
されど、月夜の夜会が何らかの影響力を世間に及ぼした事は有史以来、一度も無い。少なくとも、ティベスタリオンの支配者たちと、実際に月夜の夜会に参加した者たちはそう思っている。
何の意味も無い事を皆が自覚しつつも、この夜会が途絶えたことは無い。意味の無い営みと知りつつも、せずにはおられない何事かが、この世界には、人々の心の中にはある。
2011年12月26日月曜日
呪いと奇蹟と祝福と 第二篇:大王国の瓦解
第六十三話