will.i.am/Yes We Can Song:ネットの使われ方がこれまでとは質的に異なったものになるであろうことを予感させたクリップです。キャンペーンとは無関係に制作された「ネット勝手連」(©前嶋和弘・文教大学)クリップの代表的なものになりました。

A Chorus of Millions:オバマ・キャンペーンが単なる選挙運動ではなく、世直し運動的なエネルギーを放っていることを感じさせたクリップです。「オバマという巨大な自主制作映画に参加しよう!!」というメッセージが聞こえてくるようです。

Vote Different:これもネット勝手連が制作した予備選を代表するクリップです。オーウェルの『1984』をモチーフにしたアップル・コンピューターのCM(R・スコット監督)を加工したものです。ヒラリー対オバマの対決の構図が鮮明に表現されています。

Scranton:ヒラリー・クリントン候補の親密度を高めようとしたクリップです。オバマ候補の「他者性(otherness)」がサブテキストとしてあります。ちなみに副大統領候補のバイデン氏もペンシルバニア州スクラントン出身です。

624787:問答無用の「歩く星条旗」。「624787」でサーチをかけると、このクリップをヒットしました。結局、時代とシンクロしたオバマ候補の前に、マケイン候補は自分の強みを活かせませんでした。

Dear Mr. Obama:わずか3ヶ月で1300万人が見たそうです。マケイン支持者の間では強い共感を呼んだクリップでした。あるコラムニストは、このクリップを共和党の”Yes We Can”だと述べていました。

2008年米国大統領選挙は歴史的な選挙になりました。わかってはいましたが、結果がでてみると改めてその意味を考えさせられます。目前で歴史的な事態が展開していたので、解説をするのが時に空しく思えたりすることもありました。

選挙当日の勝利演説はニューヨークのホテルで見ました。オバマ次期大統領は花火の打ち上げの中止を命じたそうです。勝利に湧く会場に抑制を促すような冷静なスピーチ。この演説を見て、やはり今回はこの人が勝つべきだったんだ感じてしまいました。

マケイン候補の敗北宣言。優雅に身をひいています。オバマ候補の勝利を讃えると会場からはブーイングが。しかし、マケイン候補はそれを「やめてくれ」と抑えようとします。「Old soldiers ... just fade away」という句が聞こえてくるようです。

選挙日前日、最後のスタンプ・スピーチ。場所はバージニア州マナサス。この時までには予備選初期のオバマがもっともオバマらしかったころに戻っていました。久しぶりの「Fired Up, Ready to Go」を感慨深く見ました。二度と見れないかもしれません。

OBAMA ART & GROOVE JUNKIES:米大統領とソリッドな4つ打ちのハウス。ヒップホップはまだしも、この組み合わせはこれまでは考えられませんでした。この音を浴びるように盛り上がるニューヨークやシカゴのクラブの光景が容易に頭に思い浮かびます。

マケインの選対が制作しながらもマケイン本人が使用することを拒否し、放送されることのなかったアタックCMです。マケインに対する批判は色々ありましたが、この選挙を人種選挙にしなかったことは本当に立派でした。