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井上康一 san リサイタル
井上康一さんは島根県出身で桐朋学園大学を卒業されたトロンボーン奏者です。井上さんは今回3カ所でのリサイタルをこなして来られました。1月の栃木県でのリサイタルでは地元高等学校吹奏楽部を共演として迎え、3月には出身地である島根県出雲にて開催されました。そして4月17日には集大成である東京公演を開催されたわけです。比較的時間をかけ、一つ一つの公演を大切にして来られた様子が伺い知れます。プログラムも意欲的でした。シュレックのソナタ「天声ガブリエリ」から始まりカステレーデのソナチネ、アッペルモントのカラーズと続きます。でも2部はもっと聴き応えがあります。ウェーバーのロマンスに続き、なんとワーグナーのタンホイザーをピアノとトロンボーンという編成で演奏されたのです。これは今回のために書かれたスペシャルアレンジです。アレンジをされたのは宮川慎一郎さんです。ワーグナーの壮大な歌劇から<第一幕>、<第二幕>、<第三幕>と曲は進んでゆきます。井上さんは実際に小沢征爾さんの指揮の下、同曲を演奏した事がきっかけとなり、自己のコンサートで是非「タンホイザー」を・・・と思いを馳せていたそうです。良く吹ききったと思っています。井上さんは今回の一連のリサイタルを「自分への挑戦」とも表現されていました。まさしくそうだと感じました。もちろんこれからの井上康一さんの演奏家としての器が大きくなってゆく事でしょうし、これからの活躍に対して多いに期待を寄せたいと思っています。
2012年4月18日水曜日