My Blog

 

アンサンブル・エプシロン

 

「フランスからの音楽のメッセージ」として金管四重奏団『アンサンブル・エプシロン』が来日しました。実は私自身彼らの演奏を聴かせてもらったのは初めてでした。ごく一般的な金管アンサンブルは五重奏団である事が多いと思いますがトランペットが一本です。1986年にフランス国立パリ高等音楽院の卒業生で結成されたそうです。約25年を経てメンバーの変更無くその活動は続いて来たとのことでした。当日の演奏曲目はそのほとんどがテューバ奏者であるティエリー・ティボーさんの編曲によるものでした。重たくて難曲と言われそうな選曲はされてなく、比較的聴きやすく聴いていてどことなく微笑んでしまいそうな演奏が続きます。彼らの演奏スタイルはその選曲にも現れているように感じますが、音が伸びやかで、細かなフレーズも変に神経質には感じられず、でも丁寧な曲作りをされていたように感じました。そして何と言ってもその音色感が素晴らしく、色彩豊かな音と音の絡みがとても素敵でした。プログラムの中には中村八大さんの「上を向いて歩こう」が入っていたり、皆さんにはもうご存知の方も多いと思いますが、フェルヘルストさんの昨年の震災の犠牲者への鎮魂と復興を願って作曲された”A Song for Japan”もティボーさんの編曲によるものも演奏されました。彼らは東北地方でも演奏会を開催しており、プログラムはまさしく日本と日本人に送るメッセージとなったようです。こんな素敵なアンサンブル・エプシロンをなぜ今まで知らなかったのか?もっと早くから聴いておきたかった、そんな衝動に駆られました。

2012年3月18日日曜日

 
 

次へ >

< 前ヘ