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吉川武典トロンボーンリサイタル
この日はあいにくの小雨降る中多くの観客の方が吉川さんの演奏を聴きに集まって来られていました。東京公演の他にすでに7/3高松公演、7/5大阪公演をこなし、本日に至っています。いつもお話しすることですが、ソロリサイタルを一カ所で実現するだけでも大変なのに3カ所で・・・きっと多くの関係者のご協力もあったことでしょう。(写真は東京公演のリハーサル風景)
さて伴奏をつとめられたピアノの三輪郁さんは元N響トロンボーン奏者三輪純生さんの娘さんです。またピアノもすばらしく、吉川さんの演奏をグッと引き立てられたのではないでしょうか。吉川さんの音楽表現は最近多くみられる淡々としたものではありません。どちらかと言うと想いのこもった表現をなさる演奏家です。漫然と音楽が進むのとは違って、音で情景を思い浮かべさせてくれます。必然的に緊張感も漂ってきます。アッペルモントのカラーズやシュレックのソナタはとてもすばらしくとても好印象の演奏でした。
実はこの日の楽しみはもう一つあったのです。作曲家 高嶋圭子さんの書き下ろし作品である トロンボーンとピアノのためのソナタ「風花賛礼」 を聴かせていただくことでした。M.ベッケさんを筆頭に多くのトロンボーン奏者のためにも曲を提供されて来た方です。4楽章からなるこの曲は各楽章ごとだけでも独立できそうな程素敵なものでした。とても品のあるメロディーラインでありながら、どことなく、さりげなく「和」を感じさせるテイスト。2楽章の郷愁を感じさせるメロディー、ストーリー性を感じさせる曲の進行が個人的には楽しめました。今後多くのトロンボーン奏者に取り上げられることを切に望みます、と思っていたら早速この日の打ち上げ会場で、あるプロトロンボーン奏者が早速自分のコンサートで取り上げたいと話が出るなど皆さんにも好評でした。
5年に一度リサイタルをやりたいと吉川さんはおっしゃっていました。今年は9月に入るとZIPANG主催のトロンボーンカルテットの響演が企画されています。まだまだお忙しい吉川さんですが、今後もご活躍を期待しております。
2010年7月7日水曜日