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黒金 寛行 san
黒金寛行さんのバストロンボーン・リサイタルが昨日開催されました。黒金さんは現在NHK交響楽団のバストロンボーン奏者です。1985年生まれと言いますからばりばりの若手演奏家です。前回のブログでも書きましたが若手の管楽器奏者のレベルが飛躍的に伸びて来ています。彼もまさしくその一人です。
プログラムの中にもバストロンボーンと言う楽器のソロとしての可能性や作曲に関することが記載されていました。今回は比較的聴きやすい曲をプログラムにのせて下さったようです。前半に4曲、後半に3曲のプログラム構成です。初めから黒金さんの世界に引き込まれてゆきます。楽器を奏でることに関して全く不安がありませんので、自然と音楽を楽しむ事が出来るのです。細かなパッセージがとても正確でしかも美しく、装飾音が効果的に芸術的に演奏されます。音の跳躍も見事です。バストロンボーンであることをつい忘れさせてくれます。まるでテナートロンボーンを操っているかのごとく軽やかでもありました。どのようなパッセージに対しても常に安定しており全くぶれません。黒金さんがこれからのバストロンボーン界を牽引してゆく一人となることは明らかでしょう。日本人離れした演奏技術とそれを超えた芸術性を是非多くの音楽ファンに伝えて行って欲しいものです。今回は惜しいかな、旧東京音楽学校奏楽堂の構造と満員の観客動員により(?)中・低音域がかなりデッドに聴こえてしまいました。もっと響きのたっぷりした環境で聴いてみたいと思いました。それにしても小さな身体の黒金さんが(失礼)、どうどうと大きな存在に見えました。
2010年3月7日日曜日