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スローカー・トリオ

 

今年の10月のブログにもスローカーさんの事を書かせてもらいました。あの時はカルテットとしてサントリーホール主催のガラコンサートのみの来日でしたが、今回は全国数カ所を巡るトリオの演奏会でした。ブラニミール・スローカーご自身の他に娘のゾラ・スローカーさん(ホルン)、そしてピアノのヴォルフガング・ヴォーゲンホイザーさんの3人です。スイス生まれのゾラさんはヨーロッパ各国のコンクールで優勝の経験やチューリッヒ・トーンハレ他の主席ホルン奏者を勤めたりと父にも負けず輝かしい経歴をお持ちです。現在はスイス・イタリアーナ管(ルガーノ)の首席奏者です。

舞台に立つスローカーさんも娘のゾラさんも素敵です。こういったさりげなくかっこよく見せることを彼らは知っています。日本でもこういった舞台上の事をもっと意識するような風潮が大切だなと思います。そしてさすがに親子だけあって息のあった音楽作りです。トロンボーンとホルンと同じような音域で音色がからみ、素敵なハーモニーを聴かせてくれました。スローカーさんはシュレックのソナタ「天使ガブリエリの嘆き」を聴かせてくれましたが、とても素晴らしい演奏でした。曲想柄、力で押し切ってしまいがちな部分もフレーズを大切にし、歌心を忘れさせない表現が素晴らしいですね。今までに聴いて来た同曲の中でも、間違えなく記憶に残るであろう名演でした。

ゾラ・スローカーさんのデュカス「ヴィラネル」がかっこ良かった。音色の美しさは親譲り? ppをとても丁寧に吹き込んでいらっしゃったし、伸びのあるffも力強い。

トリオの曲の中にはピアノのヴァーゲンホイザーさん作曲の「魅惑の日本」という曲がありました。今回の来日のために日本をイメージされ、3人で練習を重ねて来たに違いありません。願わくばもっと多くの聴衆を前に演奏が叶っていればな、と残念でなりません。名手が奏でたこの日のプログラムに楽しんで来た私でした。もちろん打ち上げでも楽しいひとときが・・・。皆さん箸の扱いが上手。日本が大好きな方達です。スローカーさんありがとうございました。

2010年12月16日木曜日

 
 

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