

NOBORU OGINO
2010年10月13日水曜日
長い付き合い>>
ティンツのメンバーの一人、中村友子さんとは長い付き合いになっています。初めての出会いは、彼女がまだ中学生の頃でした。
私が講師をしている東京ジュニアオーケストラソサエティのメンバーのオーディションで中村友子さんが受けに来て、見事合格してメンバーになりました。その後、中村友子さんのトロンボーンレッスンをするようになったのです。
ティンツのもう一人の中村弥生さんも実はここの繋がりです。面白いですね、この二人の中村さんは実家が近所だし、学校も一緒だったし。ある時中村友子さんが後輩の中村弥生さんを連れて来たのです。そんなわけでこの二人の中村さんとは彼女達が高校生くらいの時から良く知った仲です。当時を振り返ってみても、この二人はその頃から楽器を吹くことに関して才能を持っていましたね。周りから見ていても確かに上手でした。そんな彼女達がまたまた仲良く同じ音楽大学を卒業し(実は私と同じ音大卒でもあります)、プロ奏者としてこのように活躍するようになって、当然私としても嬉しい限りです。
二人の中村さんは出身が千葉県なのですが、実は友子さんの実家でトロンボーンの合宿を年に一度やらせてもらっていました。この合宿はその場所をお借りして数年続きました。いまでは参加人数や規模が大きくなって来たので、長野県の南相木村で合宿をするようになりましたが、いまだに合宿に参加してくれています。今年は尾山碧さん、小和田有希さんと共に、ティンツ4人とも合宿に参加してくれて、他のメンバー(レッスン生)と一緒になって合宿をもり立ててくれていました。

ティンツをずっと見て来たし、また一緒に演奏をした事もあります。特に感じるのは彼女達の仲の良さですね。いつも一緒だし、いつも楽しそうにしています。もちろん練習の時などは真剣な表情でお互い遠慮なく話し合っていますけど。何て言うのでしょうか、人を引きつける雰囲気を持っていますね。もちろん彼女達の人柄もあるのでしょう。きっと多くの聴衆に歓迎されるでしょうし、また色々なシチュエーションでその演奏スタイルは喜ばれるのだと思います。さらに言えば演奏曲目や演奏スタイルに自由度があるのだと思います。
でもそうだからと言って演奏レベルが「そこそこ」ではありません。確かに彼女達はいわゆる主要オーケストラに所属しているわけではありません。でもそういった肩書きよりも、中身の濃い演奏を可能にしている高い演奏技術や、音楽に対する真摯な取り組みが、ティンツをここまでのカルテットに押し上げてきているのだと思います。
またメンバーの中にアレンジを手がける人材がいるのも強みです。尾山碧さんはアレンジをするとき、きっとメンバーの顔を浮かべながらアレンジをしているのだと思います。メンバーの一人一人の個性を十分に引き出せるし、魅力も感じさせる事が出来ます。つまりアレンジ面からもティンツの特徴を打ち出してゆく事が出来るわけです。
M.ベッケ氏の存在と、高嶋圭子さん>>

そしてまもなくティンツの初CDのための収録があるとのことです。彼女達はきっと自分たちの特色を生かした選曲と、その演奏を聴かせてくれるものと、実はとても楽しみにしています。収録場所が三鷹の「風のホール」と聞いています。このホールは私にとっても思い出深いホールです。と言うのも私自身のCD「カクテル・トロンボーン」も同じ「風のホール」で収録しました。このホールはとても響きがたっぷりしているし、良い音で収録できる場所だと思っています。
今、ティンツは独自の道を自分たちの足で歩き始めているのだと思います。これからの彼女達のCDや演奏活動を通して、ティンツがさらに多くのファンに慕われて行ってもらいたいと願っています。
東京交響楽団
首席トロンボーン奏者
荻野 昇