今回も、Melting Pot DuoによるLIVEで幕を開けた。前回以上に即興性とハプニング性を増したセットは、ポップと音響派の概念を通して、ソフトロックやモンド・ミュージックや民族音楽に言及する選曲となった。そして、初披露となった新曲や未発表リミックス、さらには完全即興演奏もふんだんに。ableton Live, evolution X-session、KORG Zero 4を駆使し、もはやDJの枠を超えたラップトップ・セッションを提示。(→当日の生音源抜粋)

最後のB2Bは、もはや恒例。今回も、イベントの終焉を飾る徹底的にくだらなく、かつ楽しめる選曲が集まった。かつて肩甲骨がDJ .Kotaに半強制的に作らせた反町隆史「POISON」のリミックスや、矢沢永吉、嶋大輔、DAFT PUNK、謎のモンドミュージック、DIANA ROSSなど。

それまでのシックなフロアの雰囲気を最後のB2Bで徹底破壊して、一夜をしめくくった。

今回のイベント限定企画ユニットとなった、Rock-aholics。Atsushi Degawa, DJ .Kota, 肩甲骨、須藤英隼の4人によって「気持ちよく踊れるロック」を選曲するアクトを披露。4人それぞれのルーツや最近の嗜好によって、程よく選曲のベクトルに相違が生まれ、多角的にロックを再確認させられた。Atsushi DegawaがコーネリアスとNEW ORDERで音響性を印象づける一方で、DJ .Kotaはニューウェイヴをプレイ、肩甲骨がパーティーロックをプレイし、須藤英隼はKING CRIMSONをプレイ。(→当日の生音源抜粋)

DJ snakeは、前回同様にオール・レコードによってDJセットを展開。前回は、ラウンジの精神で、アンビエントからハウスへとビルドアップするセットを披露していたが、今回はクラブジャズ基調のセットを披露。須藤英隼の「オシャレさ」を省いたセットとは対照的に、どこか「オシャレさ」を印象づける選曲。須藤のセットにもジャズの精神が確固と存在していたが、DJ snakeのジャズへの接近は、より現代クラブ・カルチャーのコンテクストに則したものであり、同時にエレクトロニクスとの距離を彼なりに計算したものだったと言える。(→当日の生音源抜粋)

前回は一気にフロアを漆黒のディープな世界へと引き込むDJセットを展開した、須藤英隼。今回は、ヒップホップとR&Bが基調という点で前回と同じであるが、自身のルーツでありメインフィールドであるソウルへの接近がより感じられる選曲となった。「音響」視点の黒人音楽が強烈な印象を我々に与える一方で、フリーソウルクラシックの”Feel Like Makin’ Love”とD’angeloによるそれのカヴァーをつなぎ、1970年代のソウル・ミュージックの要素が現在に至るまで引き継がれている点を伝えていた。オシャレさでなく、「粋さ」を追求した濃厚音楽セット。(→当日の生音源抜粋)

more@uによるDJセットは、今回もR&Bとヒップホップのセットとなったが、自身のルーツであるソウルへの愛情を強く印象づける選曲で、前回以上にソフトでメロウな内容を展開した。プレイリストの中には、自身のフェイバリットであるソウルの名曲なども。終盤には昨今の流行であるエレクトロの要素も内包させていたものの、流行以上に自身の出自を優先させたセットが、人々の注目をひきつけていた。(→当日の生音源抜粋)

Melting Pot Duoに続いて登場した、肩甲骨。前回同様に、彼がgood music never dies.の為に用意したのは、従来のエンタテインメント要素を抑え、やはり音響面からの思考とポップの視点から見たレイドバック・ミュージックのセット。ガラージロックから、シューゲイズ、更にはジプシーキングスの有名曲までも取り込む一方で、「ゴースト・バスターズ」など確実に客を惹き付ける注目の選曲を盛り込む、雑食性も豊かなセットとなった。(→当日の生音源抜粋)

前回のGood Music Never Dies開催時にはジャマイカに滞在中だったLOBOTOMYは、今回が初登場。日本帰国以降、ジャマイカ本場のサウンドシステムでの経験を反映したセットを展開して来たが、Good Music Never Diesにはルーツレゲエとダブを基調としたセットを提示した。今回は、フリーペーパーにジャマイカでの体験をコラムとして記したほか、ノヴェルティCDには最新楽曲「アラブルカミ」をマスタリングして収録。(→当日の生音源抜粋)